【猫の臭い】
猫のおしっこが臭う原因と自宅でする対処法とは
猫のおしっこの臭いに悩まれてる方って非常に多いですよね。
それもそのはず猫の性格や年齢、また性別でもおしっこの臭いに強弱があるため、どの猫にも万全の対策!というのは無いんです。
僕は猫18匹と生活しているからこそ、それぞれの猫に合った対処法が分かるようになりました。
そこで今回はなぜ猫のおしっこが臭うのか、根本的な原因を解説した上で、我が家でも行っている自宅でできる対処法を解説します!
- 猫のおしっこに含まれる臭い成分が原因
- 猫のおしっこが臭うのはおしっこの濃度
- 上手におしっこができていないことが原因
- 【実体験】上手くおしっこできないのは◯◯が原因でした
- 猫のおしっこが臭うときの対処方法
- 猫のおしっこの臭いまとめ
猫のおしっこに含まれる臭い成分が原因
猫のおしっこが臭う1つ目の原因は、猫のおしっこに含まれる成分によるものです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
成分は「尿素」「アンモニア」「フェリニン」の3種類
- 尿素
-
尿素とは、私たち人間のおしっこにも含まれる窒素を含む有機化合物です。
猫の場合も人間と同じく、タンパク質をエネルギー源として利用すると尿素が生成されます。 - アンモニア
-
アンモニアとは窒素と水素の化合物で、強い刺激臭を発する物質です。
実は尿素自体に臭いはありません。しかし尿素はおしっこの後に細菌によって分解され、アンモニアになり、それが強い臭いを放つ原因となります。 - フェリニン
-
フェリニンとは硫黄を含むアミノ酸の一種で、猫やその近縁の動物にだけ特異的に存在します。
生後6ヶ月以降からフェリニンが分泌されるようになり、なわばりを主張する時の臭い物質や、異性を惹きつけるフェロモンの元にもなっていると考えられています。
原因は「フェリニン」と「コーキシン」
フェリニンはなわばりを主張したり、異性を惹きつけるために強い臭いの元となっています。
コーキシンはフェリニンの生成を促進するタンパク質の一種になります。
※参考サイト:ネコ尿タンパク質「コーキシン」の生理機能とその応用
発情期や未去勢のオス猫のおしっこは臭いが強い!?
発情期や、生後6ヶ月〜12ヶ月以降で去勢をしていないオス猫は、去勢をしたオス猫よりも尿の臭いがより強くなると言われています。
猫は臭いを通じて情報を得るため、強い臭いのおしっこでマーキングをすると、他のオス猫やメス猫に「ここに強いオスがいるぞ!」とアピールができるのです。
そのため、特に去勢していないオス猫の場合、この「フェリニン」と「コーキシン」がおしっこの中により多く含まれているため、おしっこの臭いが強くなります。
猫のおしっこが臭うのはおしっこの濃度
猫のおしっこが臭う2つ目の原因は、おしっこの濃度になります。
特に猫は肉食動物であり、全身の筋肉量が多く、人間の約5倍ものタンパク質を必要とします。
タンパク質はエネルギー源として利用されると尿素に変わるため、猫のおしっこに含まれる尿素の数値が、犬や人と比べてもかなり高くおしっこが濃くなるのです。
猫のおしっこは昔から濃い!?
猫の祖先は、砂漠のような水分を容易に確保できない乾燥地帯に住んでいました。
そのため少ない水分で効率的におしっこを作り排泄する必要があり、現代の猫もその特性を引き継いでいるため、おしっこが濃いとも言われています。
上手におしっこができていないことが原因
おしっこが臭う3つ目の原因は、上手におしっこができていないことがあります。
なぜ上手くおしっこができないのか、考えられる理由を3つ紹介します。
トイレが気に入らない
猫はキレイ好きであるため、汚いトイレは気に入りません。
さらにこだわりが強いため、猫砂や容器、位置を変えただけでトイレに行かなくなることもあります。
またトイレの環境がストレスになり、うまくおしっこができない場合も。
- 上下運動できない
- 排泄物が隠せない
- 落ち着ける場所がない
- 強くストレスを感じている
環境に対するストレス
上記で説明したトイレの環境に関するストレスの他にも、環境によってストレスとなる原因があります。
- 引っ越しをした
- 新しい家族やペットの加入
- 自宅に家族以外の人間が来た
- いつも使っているベッドや食器が変わった
- お留守番の時間が長くなった
おしっこするときに痛みを感じる
おしっこをするときに鳴いたり、頻繁にトイレに出入りする、お腹を触ろうとすると嫌がったり怒ったりする場合は、痛みを感じている可能性があります。
もし病気が疑われる場合は、早めに病院に連れて行ってあげてくださいね!
【実体験】上手くおしっこできないのは◯◯が原因でした
我が家では猫18匹が生活しているので、猫によって原因も様々でした。
実体験から効果のあった方法をお教えします。
トイレの設置数を増やす
シンプルにトイレ数を増やすということは多くの猫に効果がありました。
猫の頭数が多い場合、仕事で家を開けている時間でもトイレに汚れがつきます。
既にうんちがあるトイレではおしっこをしなくないが、綺麗なトイレがあるのであれば、そこでおしっこをする確率が上がります。
おしっこを失敗する場所にまずは設置してみるのがオススメです。
しっかり消臭をする
おしっこを失敗された時に、消臭スプレーを使われている方は多いのですが、効果を感じていない飼い主さんも多いです。
その中で香料が配合されている消臭スプレーだと、臭いの元がちゃんと消えているのかわからない。
またその臭いが嫌でトイレを使ってくれなくなることもありますので、まずは香料不使用の商品からお試しください。
おしっこを失敗する場所の素材を使ってみる
上の2つの方法はよく聞く内容だと思います。
3つめは猫18匹の飼い主だからこそ気付けた対策になります。
何度か鍋におしっこをされてしまったことがありました。
そこでフローリングの床にされるぐらいならと思い、試しによくおしっこを失敗する場所に鍋を設置してみると・・・鍋の中でおしっこをしてくれるようになりました!
良いのか悪いのかはわかりませんけどね。笑
猫のおしっこが臭うときの対処方法
猫のおしっこの臭う時の対処方法と商品をご紹介させていただきます!
商品としては、猫18匹と過ごす我が家だからこそ必要だったCLEAR POWDERという粉末の消臭・除菌剤になります!
①スプレーの容器に粉末を入れる
1gで100ml〜300mlの消臭・除菌液を作ることができます。
作ってから時間が経つと水に戻る性質のため、効力が弱まってしまうので使い切りの量をお作りください。
②お湯で粉末を溶かして消臭・除菌液を作る
水でも粉末は溶けますが、お湯の方がより溶けやすくなるため、すぐに使用することができます。
保存する場合は酸素が充満して、容器が割れる恐れがあるため少し蓋をゆるめて保存ください。
③おしっこの臭いが気になる箇所にスプレー
おしっこの臭いが気になるところにCLEAR POWDERの溶液をスプレー。
DAISOさんのスプレーボトルがおすすめです!笑
④しつこいおしっこの臭いには至近距離でスプレー
遠く離れてスプレーをしても、表面上にしか溶液は届きません。
おしっこというのは生地の奥に染み込んでしまっていることが多いので、そこまで溶液を届かすには至近距離で多めにスプレーすることをおすすめします。
猫のおしっこの臭いまとめ
ご家庭の猫によって原因は様々になりますので、どれが効果的なのかは試してみないとわかりません。
しかし愛猫をしっかり観察することで、原因となるヒントを得れることも多いです。
日々愛猫の変化を見逃さないように観察し、今回の内容をヒントに対策を見直してみてください。
- トイレが気に入らない
- 環境に対するストレス
- おしっこするときに痛みを感じる
- トイレの設置数を増やす
- しっかり消臭をする
- おしっこを失敗する場所の素材を使ってみる
記事執筆者・監修者
- 西尾 亮佑
-
【ペット業界15年以上】
横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務し、数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察。その中でペット業界の矛盾の多さや、利益優先に嫌気がさし、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため、2020/07/15にDog&Cat CLEARを設立 愛猫18匹と愛犬2匹と共に『飼い主が健康を守る』を発信。