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今すぐ確認!猫が中毒を起こす危険な観葉植物

今すぐ確認!猫が中毒を起こす危険な観葉植物

観葉植物のなかには、猫にとって有毒な成分を持つ種類があることをご存知でしょうか? 猫は完全な肉食動物のため、植物や野菜などから栄養を摂取することはありません。

猫は犬や人間のような雑食動物とは体のつくりに違いがあり、
犬や人間に害がない植物でも、猫が摂取すると中毒症状を引き起こす危険な植物もあります。
今回は、猫にとって危険な観葉植物の種類をご紹介します。
観葉植物を誤食させない安全対策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 猫が中毒を起こす観葉植物
  2. 誤食から猫を守るための安全対策
  3. こんな植物なら安心!

猫が中毒を起こす観葉植物

猫が中毒を起こす観葉植物

一般的によく知られている観葉植物のなかで、猫が中毒を引き起こす可能性のあるものを6種類紹介します。
猫によってあらわれる中毒症状は異なりますが、命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性もあります。
これらが全ての中毒症状がある観葉植物ではないので、これから観葉植物を購入しようと考えている方は、注意が必要です。

アイビー

猫が中毒を起こす観葉植物 アイビー

アイビーは、観葉植物のなかでは一般的に普及している人気のある種類です。
猫がアイビーを誤食すると中毒症状を引き起こし、嘔吐、下痢、よだれ、皮膚の炎症などの症状がみられます。
アイビーは成長すると、ツルがどんどん伸び、垂れ下がったツルや葉っぱは猫の興味をひきます。
アイビーを飾る際には、猫の手の届かない場所に置くことをおすすめします。

モンステラ

猫が中毒を起こす観葉植物 モンステラ

モンステラは、形が特徴的で大きな葉っぱを持つ観葉植物です。
猫が触れただけでは問題ありませんが、口の中に入れてしまうと危険な植物です。
モンステラは「サトイモ科」に属しており、樹液にシュウ酸カルシウムが含まれています。
猫が食べると、口内に炎症が起きたり、嘔吐したりなどの症状があらわれます。

ゴムの木

猫が中毒を起こす観葉植物 ゴムの木

ゴムの木は、葉っぱを丸く剪定したり、幹を編み込んだりとデザイン性が高く人気のある観葉植物です。
ゴムの木には、葉や茎を傷つけると出てくる乳白色の樹液に毒性があります。
猫が樹液を口に入れると、炎症や下痢、嘔吐などの中毒症状があらわれます。

ポトス

猫が中毒を起こす観葉植物 ゴムの木

ポトスは、アイビーと並んで人気のある観葉植物です。
葉や茎の部分に毒性があり、猫が誤食すると口内炎や皮膚炎を引き起こすとされています。
また、ポトスにはモンステラと同様にシュウ酸カルシウムが含まれており、
急性腎不全を引き起こす可能性があります。
急性腎不全は、発症すると数時間で命を落とす恐れのある危険な病気です。
猫がいる部屋にポトスを置くことは避けた方がよいでしょう。

ドラセナ

猫が中毒を起こす観葉植物 ドラセナ

ドラセナは、細長い葉っぱに太い幹を持ち、リゾート感のある見た目の観葉植物です。
ドラセナには葉っぱに毒性があり、猫が口に入れると下痢や嘔吐がみられ、
手足のしびれなどの神経症状を引き起こす可能性があります。
過去には、猫の死亡例もある危険な植物です。

誤食から猫を守るための安全対策

誤食から猫を守るための安全対策

観葉植物の誤食から猫を守るためには、飼い主が安全対策を行う必要があります。
ここでは、誤食防止に飼い主ができる対策を4つ紹介します。

猫の届かない場所に設置する

猫の届かない場所に観葉植物を設置する

猫の届く場所に観葉植物を置くと、誤食やいたずらの可能性が高くなります。
壁掛けやハンギングタイプの鉢にして、高いところに吊るすと、誤食やいたずらを防止できます。
観葉植物を吊り下げる場合は、エアコンや窓際などは避けることをおすすめします。
風で揺れている葉っぱを猫はおもちゃだと勘違いし、思わぬ事故につながる可能性があります。
飛び移れるような段差がなく、風もあまりない場所に設置しましょう。

木酢液をかける

観葉植物に木酢液をかける

木酢液とは、植物の病気や害虫対策に使用するものです。
柑橘系や酢のようなすっぱいにおいがするため、猫が嫌がり、観葉植物に近づかなくなります。
(中には効果のない子もいます笑)
天然由来の成分から作られているため、猫に害はありません。
ただし、濃縮された木酢液を使用する場合は、使用用途通りに薄めて使用することが大切です。

柵などを設置する

柵などを設置する

猫が観葉植物に近づけないように、柵などを使用して観葉植物を囲うという方法です。
見た目が気になるという方は、木製の柵などがおすすめです。
ただし猫は跳躍力が高く、低い柵だと飛び越えてしまう可能性があるため、
設置する柵は高さのあるものを選びましょう。

猫除けマットを使用する

猫除けマットを使用

100均やホームセンターでは、表面がトゲトゲとした猫除けのマットが販売されています。
観葉植物の周りに猫除けマットを敷きつめるのも対策の1つです。
ただし、トゲトゲとした感触をあまり気にしない猫もいるため、効果には個体差があります。
マットの上を平気で歩いてしまう猫の場合は、別の方法を検討した方がよいでしょう。

こんな植物なら安心!

誤食から猫を守るための安全対策

観葉植物には、猫に有害な物質が全てに含まれているわけではありません。
なかには、猫に無害な観葉植物も存在します。
猫を飼育している方にもおすすめの観葉植物の代表例は以下の通りです。

・ガジュマル
・パキラ
・ピレア
・ペペロニア
・サンスベリア
・テーブルヤシ
・エバーグリーン
・カリームラン

ガジュマル、パキラは育てやすく、人気の観葉植物です。
エケベリアは多肉植物に分類されますが、猫に有毒な成分は含まれていません。
葉の形状が分厚いため、猫にいたずらされにくく、猫を飼育している家庭でも育てやすい植物です。

ただし、これらの植物が猫にとって絶対的に安全であるというわけではなく、
個々の猫によってはアレルギーや消化器系の問題を引き起こす可能性もあるので、猫がこれらの植物を『食べる』という行為は推奨しません。

今回紹介した観葉植物以外にも、猫に無害な植物は多数あります。観葉植物を選ぶ際には、事前に猫に毒性がないか注意して選びましょう!

記事執筆者・監修者

西尾 亮佑
西尾 亮佑

【ペット業界15年以上】
横浜ペットコミュニティ専門学院にてトリミング・訓練を学び、大手ペットショップ・ペットメーカーに勤務し、数多くのペットショップ・トリミングサロン・動物病院を視察。

その中でペット業界の矛盾の多さや、利益優先に嫌気がさし、愛犬・愛猫の健康面を最優先に考える想いを貫くため、2020/07/15にDog&Cat CLEARを設立 愛猫18匹と愛犬2匹と共に『飼い主が健康を守る』を発信。

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